「三陸ブランド創造隊(通称・さんぶら隊)」の仕組みが、ブランドづくり以外に被災地で意味のある理由

復興まちづくり

三陸ブランド創造隊(通称・さんぶら隊)って知ってますか?

今日、岩手県沿岸振興局と釜援隊との意見交換会が開催されました。沿岸振興局からいわて三陸地域のブランド化の取り組みについての説明と三陸ブランド創造隊のメンバーの紹介がありました。

三陸ブランド創造隊の取り組みの背景など詳しく聞いていると、三陸ブランドの確立のみならず、被災地の復興において人材育成という部分でとても意義のある取り組みだと感じました。

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意見交換会の後の懇親会でも熱い議論が交わされていました。

三陸ブランド創造隊(通称・さんぶら隊)とは

岩手県のウェブサイトや新聞記事によると以下のような説明があります。

沿岸広域振興局では、沿岸圏域の特定課題の解決と局の活性化を図るため、若手女性職員による事業企画立案チーム「三陸ブランド創造隊」を立ち上げました。部局横断で、若者・女性ならではの視点と感性を活かし、企画立案から事業実施まで行います。

引用 岩手県ウェブサイトより

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女性の感性を生かしたアイデアで食の新商品や被災地ツアーなどを提案し、三陸鉄道や地元企業と力を合わせ、多様な三陸ブランドの確立を目指す。

引用 岩手日報 2014/11/9

要は、三陸ブランドの確立に向けて、若手の女性職員の感性を活かしながら、様々な企画をやっていきましょうというもの。

三陸鉄道スイーツ列車なんかは、甘い物好きの僕としては個人的に参加したい企画。僕のようなスイーツ男子を呼び込むのがメインではなく、「三陸鉄道(通称・さんてつ)」を地域資源としてもっと発信するのが目的です。

地域を担う人材育成の場 〜地域の資源を活かす企画づくり

さんぶら隊の取り組みは、もちろん三陸ブランドの確立の一助となっていきますが、復興を遂げていく段階、遂げた後で必要となる人材の育成の場にもなっています。

釜石に1年半以上すごしてみて、地域には人・食べ物・自然など、とても良い素材がたくさんあることに気付きました。その素材をどのように活かしていくか、その企画力がとても重要です。人口減少など様々な地域課題を抱える地方で今後重要なのは、企画力がある人がどれだけいるかがカギです。

ハードの復興は、目に見える形で進んでいますが、ハードが整った後にそこで暮らす人々が、地域に積極的に関わりながら、その地域をより良いカタチで次の代に手渡していくことができて、本当の復興だと言えます。

さんぶら隊の取り組みを通して、若手が様々な具体的なチャレンジができる環境を用意したことで、トライ&エラーを繰返しながら、現場の課題を自ら抽出して、解決手法を提案出来るより実践的な人材が育成されていきます。

きっと、彼女たちの成長と共に、三陸ブランドも成長していきます。

さんぶら隊の今後の取り組みも、またご紹介します。

良い素材があっても、調理や盛りつけ次第で良くも悪くもなります。
デザインって重要です。
デザイナーではない人でもデザインを正しくための考え方が分かります。

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