15分でできる簡易型の石窯の作り方です。高温でピザもぱりっと焼ける優れもの。しかも、移動が可能です。
以前、小学校や児童館にレンガを積んでピザ焼きプログラムをやったこともあります。
窯の製作から片付けまで半日ちょっとあればできます。これから寒くなる時期、みんなで集まって、横でたき火でもしながらピザづくり楽しいと思います。
石窯は、いわゆるオーブンなので、ピザ、パン以外にも、クッキーやケーキなども焼けます。ピザ食べて、その後、デザート。最高ですね。
図面付で紹介します。
ロケットストーブ(エコストーブ)の原理が結構読まれているみたいなので、少しずつこのカテゴリーの記事を増やしていきます。
簡単な石窯の作り方
材料
材料は以上です。たったこれだけ。
ホームセンターで材料はそろいます。8000円〜10,000円ぐらいかと思います。
レンガは、こちらのウェブサイトにあるようなよくある赤レンガ。近隣のホームセンターであれば、1個100円ちょっとで購入できます。
耐火レンガでもいいですが、高価です。ガーデニング用のデザインされたレンガはダメです。
下記のマニュアル通りですと60個ですが、鉄板の大きさによっては、それ以上あった方がいいので、70個ぐらい用意しましょう。
鉄板は、バーベキュー用の鉄板でOKです。例えば、こちらの鉄板
組み立て方は、以下のマニュアルを参照下さい。
作る際に気をつける点
つくる場所は、平らな地面の上。
アスファルトの上は絶対ダメです。(アスファルトの中の水分が膨張して爆発する危険性があります。)
地面にもかなりの熱が伝わります。芝生とかの上だと芝生が痛みます。
地面に熱を加えたくない場合は、こういうコンクリートブロックを敷いてその上で製作します。
レンガを新しく購入してつくった際に、レンガが水分を含んでいる場合があります。その場合、窯の温度が上がりにくいです。
時間に余裕をもって火を入れましょう。
窯の使い方
ピザを焼く場合を中心にお伝えします。
それより温度の低いパンなども基本は同じで、パンであれば一度ピザを焼く温度まで上げてから、後は火を弱めて、パンを焼くとちょうどいいです。
なので、最初ピザを焼いて、その後パンをやくと1回で2度おいしい。
窯ができたら火を入れます。3時間ぐらい、がんがん燃やします。その間にピザ生地やトッピングの材料の準備をして待ちましょう。
窯の外側はかなり熱くなります。特に上部は高温になるので、やけどに注意です。
内部の温度を確認する目安ですが、窯の中の黒いススが温度が上がると燃えて、窯の中が白っぽくなります。それがサインです。
ピザを焼こう
十分に温度が上がったら、焼き始めます。
窯の中は、ピザを入れる中心部は、ピザを焼く部分を空けて、熾火などは、奥や左右に寄せます。
鉄製のトレー(例えば、こういうピザパン)があれば一番いいですが、なければアルミホイルにピザを乗せます。多少汚れてもいいオーブンのトレーがあればそれを使いましょう。
鉄製のトレーであれば、火ばさみで出し入れして、アルミホイルであれば、大きいスコップなどで入れるといいです。
奥の方から焼けてくるので、一度180度回転させるとむらなく焼けます。十分に温度が上がっていれば、5分程度で焼けます。
窯の温度はどんどん下がってくるので、奥で細い薪を燃やしながら焼くか、焼き始める前に炭を入れて、炭を奥や左右に置いておくと温度が下がりにくいです。
レンガを組んだだけなので、断熱がされていない状態です。外側を砂などで覆うと温度が下がりにくくなるかと思います。
お片付け
焼き終わった後の片付けですが、レンガが相当熱くなっています。
そのままだと温度が下がりにくくので、革手袋をしたりして、レンガをバラバラ並べておく、もしくは水を掛けるなどして、レンガを十分に冷ましてから、片付けましょう。
水掛けても表面しか冷めにくいので、バラバラに並べておく時間も必要です。
こちらの本には、ドラム缶を使ったタイプなど色んな窯が紹介されています。
ドラム缶の窯も簡単です。
本格的な窯をつくりたくなったら、こちら。
中に出てくる写真には、実は僕も出てきます。
コメント
はじめまして。
岡山県真庭市の湯原地域で、地域体験プログラムを実施し、人が地域が元気になれば・・と、活動をしている住民団体 ”湯原っしぃ”実行委員会の元井と言います。
(「里山資本主義」の本に、掲載されている真庭市です。)
今年度のプログラムを企画中で、私が担当するプログラムで、「石窯で、地元食材をトッピングしたピッツァを焼く」と言う企画を考えています。
石窯の製作は貴ページを参考にさせていただきます。ありがとうございます。
製作は参加者と作る前に試作をしようと思っていますが、今年度のパンフレットの作成のために写真がいるのですが、もう時間がなく貴ページの写真を使わせていただきたいとお願いをさせていただいた次第です。
写真の使用については、パンフレットへの使用のみで他に使用することはありません。
(尚、パンフの画像をそのままHPに出しますが、昨年のHPを参考にしていただけますようお願い致します。)
使わせて頂きたい写真は「P1140209_s-680×453.jpg」です。
勝手なお願いで申し訳ありませんが、何卒よろしくお願い致します。
元井さん
コメントありがとうございます。写真ぜひぜひお使いください。解像度の高い元データをいただいていたメールにお送りしておきます。
記事中にもありますが、新しいレンガは水分を含んでいることが多くなかなか温度が上がりません。水分を含んでいるときは、一度窯を組んで火を入れて、冷まして(1日ぐらい置いて)、翌日もう一度火を入れてみると温度が上がると思います。
実際に、窯をつくって、ピザを焼いてみて、また感想などいただければ、うれしいです。
参加した皆さんが笑顔になれる企画になることをお祈りしています。
黍原さま
写真をダウンロードさせていただきました。
パンフレット用ですので、解像度の高いデータは助かります。
レンガの件もご丁寧なアドバイスをありがとうございます。
窯を組んでから一度火を入れるようにいたします。
作り方から使い方等、片づけ方まで、もとてもわかり易く掲載していただいているので助かります。
簡単に出来て皆が楽しめるので、みんなの笑顔の報告が出来ると思います(*´▽`*)
プログラムの実施がとっても楽しみになって来ました。
貴サイトに出会えたこと感謝いたします。
ありがとうございました。
はじめまして、サイトを拝見させていただきました。
ありがとうございます。
そこで煉瓦について質問させてください。
煉瓦は普通の赤レンガで良いということですが、掲載されている写真の中の釜の煉瓦は耐火煉瓦をお使いになっているようです。
耐火煉瓦ではない煉瓦を使用しても問題ないのでしょうか。割れて危険なことになったりしませんか。
普通の煉瓦が大量に余っているのでできればふつうの煉瓦でつくりたいと思っています。
アドバイスをお願いいたします。
やっちさん、初めまして。
写真のレンガはたまたま耐火レンガですが、これまで赤レンガでも何度も窯を作っています。これまで割れたことはありません。
窯を何か断熱材で囲ってレンガの温度が下がらないようにして、薪を燃やし続ければ、レンガが割れかもしれません。
温度が上がりすぎて、割れたとしても、窯の上面は鉄板の上にレンガを乗せてあり崩れてくることもないので、危険なことはないかと思います。
実際にやってみて、レンガが割れたりした場合は、どのような状況で割れたのか教えていただけると、嬉しいです。
ありがとうございます。
普通煉瓦の場合は、外側に断熱しない方が良いのですね。
では普通煉瓦でチャレンジしてみたいと思います。
ありがとうございました。